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わが社の歴史 ~番外編③社員の方の思い出
昭和33年(1958年)に入社された方に当時の思い出を聞いてみました。
入社して晴れてスーツに身を固めて、ピカピカの革靴を履いて鞄を小脇に抱えて出勤と思いきや・・職住一致の寮生活で、辞令は「内需部受け渡し係」
晴れのスーツはよれよれのジャンパーに。ピカピカの革靴の代わりにズック靴で身を固め、いざ出勤といっても勤務場所へは数十歩。
まずシャッターを開け(手回しハンドルでぐるぐる回すこと数百回。)ついでリノリウム床をモップで拭き掃除。そして玄関に新人一同が整列して先輩に「おはようございます」と挨拶。商品である織物にじかに触れることができて勉強になりました。梱包の方法も教えてもらいました。
市内配送用に1台の運送車と運転手さん。そこに同乗してお得意様に商品を届ける。車が出払っているとき自転車で駆け回る。
敷地の広場では昼休みにネットを張ってバレーボールに興じました。地下に食堂があり、曜日によってメニューが決まっていたとのこと。終業後は平社員が交代で午後9時まで電話当番。日誌には「特記事項無し」の言葉を連ねていました。
この時代は本当に社員=家族といった感じでしょうか?
ちなみに昭和33年の社員数は男性が63名、女性が40名でした。女性の割合が高い会社だったようです。