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スタッフのつぶやき

    わが社の歴史① 創業

    当社の歴史を調べるにあったっては、旧社員の方々が調べられたこと、先人の方々の様々な研究をつなぎあわせながらまとめました。社史を作るには、資料も足りず、ただ創業以来続いてきた会社の成り立ちをブログに残していこうと思っています。

    当社の創業は延宝3年(1675年)と伝えられています。

    その真偽を確かめるため、豊田の菩提寺である大阪南部の法楽寺で過去帳によりルーツ探しを行ったことがあり、このことは昭和57年(1982年)発行の社内報「つどい」に掲載されています。

    法楽寺の過去帳によると初代は柏屋勘兵衛と名乗り、寛文10年(1670年)に没しています。延宝3年は2代目勘兵衛の時代となり、創業の地固めのできたころではないかと推察されます。最初は丹後の絹と河内の綿の交換を商いとしていたといわれています。

    朝日新聞社編纂の「上野理一伝」によると、豊田家の祖は初め淡路から出てきて淡路屋と称していたが後に「柏屋」と改めた。ルソン貿易をしたために闕所になったこともあるという。伝えられている創業年代よりも古くから何らかの商いをしていたことがうかがえます。

    別の角度からさぐると、三越百貨店の前身三井越後屋呉服店が江戸にて創業したのが延宝元年(1673年)であり、大阪には高麗橋(三越百貨店があった場所 現北浜プラザ)に開設されたのが元禄4年(1691年)で(呉服店の創業はこれより前ともいわれています)、柏屋は初期には三井越後屋の分店のような形で店を張っていたが次第に繁盛してきたので、三井の糸店の権利を得て糸類全般にわたり商売をしました。三井越後屋呉服店の道を隔てた北側には三井の各種店舗が立ち並び(現三井住友銀行の所在地)、べっ甲店、紅白粉店、紐店などが軒を並べ花嫁道具一式が整えられたといいます。今でいう百貨店のようなもので、名義は三井と称していても各店独立の経営であったと伝えられています。