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社長ブログ 技術の目利き
技術の目利き
皆さんこんにちは。豊田周平です。皆さんは、新たな商品やサービスを選ぶ際、何を信用して、何を疑うか…基準を持っていますか?
大きな企業であれば、どんな商品でどれだけの品質がか、何となく分かるからいいのですが、名前も聞いたことのないような企業だと『本当に信用して大丈夫?』と、判断に困る人も多いのかと。
これは私たち消費者だけの話ではありません。銀行や企業でも、融資・協賛するとき「本当に分かっているの?」と、思うことがあります。
ものづくりはどこまで信頼していい?
○○○で健康になれる!
○○を食べるだけで痩せる!
なんてトンデモ科学のネタをすぐに信じ実践する人も多いのですが、経営者の方が何でもかんでも信じてしまうと危険です。昔からなくならない永久機関の話も未だに耳にし、失敗談を聞くこともよくあります。
私も何度か経験していますが、「大学の先生は間違っている。」ことから入り、「自分達の理解できないことを先生は否定する。」とか言って煙に巻くパターン。世の中には不変の物理法則があり、解明できてないのは私の専門分野なら超最先端の科学(素粒子、相対性理論、宇宙の誕生とか)分野だけ。医学や精神心理学や病気の解明だど、未知の事もたくさんあるかと思いますが、共通して言えるのはやたらプレゼンの資料が立派だったり、
「あなた方には難しいからわからない。」
なんて言われたら、気を付けたほうがいいのかと。他にもアイデアだけで実証実験がないケースも注意が必要。さらに実証実験もデータ偽造やデータの解析をきっちり見極めなければいけないので『この商品はとにかくすごいんですよ』なんて分かりにくい説明があった場合、素直に信じないほうがいいのかと。
自分が少しでも知っている分野ではしっかり考えたり、疑ったりするのに、自分が全く知らなかったり、難しい分野になった途端に、疑うことを忘れてすぐに信じてしまう傾向にある。恐らく、自分の専門外の分野だと理解するのを諦めるからなのかと。『自分は絶対に大丈夫』と思っている方も、注意が必要です。
自分で判断できないなら、第三者に聞いてみて!
私も全て“信頼できるかどうか”の見分けが付く訳ではありませんが、聞くことのできる仲間がいます。自分が良く知らない分野を誰かに聞いてみること、そして自分がわかっていても、セカンドオピニオンを得ることも大切。自分で調べる事も必要ですが、第三者に意見を求めることで、見えてくる答えがあるのかと。
また、一人で判断しようと考えると、視野が狭くなるケースもあるので、常に第三者の意見はどうだろう?と、想像することも大切なのかと。