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社長コラム

    社長ブログ “腹に落ちない話”には乗らない

    “腹に落ちない話”には乗らない

     

    皆さんこんにちは。前回の経歴で紹介した通り、私は、物理出身のこてこてエンジニアです。が、そのせいかよく

     

    「技術者の話って、理解できんな~」

    「小難しいコトばっかり言ってるんじゃないよ!」

     

    と、言われることがあります。確かに皆さんにしてみたら、疑問にも思わないような分野で、馴染みが無い分「何だか理解できない」と、未知な部分が多いのも分かります。

     

    でも、私だって腹に落ちない話は嫌いです。だって聞いていてもイメージが湧かないし、そもそも楽しくありませんよね。

     

    だから、私は相手に専門的な話をする際は、相手に伝わるかどうか、意識して話しをしています。そもそも、話が伝わらないのに、どうやって話しを進めていくのか疑問にすら思います。

     

    しかし経営者の中には「理解できないけど、何だか凄い」「分からないけど、やってみたい!」と、自分の中で理解していないのに“こうなるであろうとされている結果”だけを見て、判断している人がたくさんいます。

     

    その結果、皆さん痛い目にあってます。

     

    それもそうですよね。だって自分でも、よく分かっていない話しに乗ったんですもん。当然のコトと言っちゃあ当然のコト。

     

    よく“上手い話しには落とし穴がある”なんて言われますが、経営者の方はうまい話が「本当」なのか「偽物」なのか、判断が難しいと悩み、私に相談に来られることがあります。

     

    そこでいつもアドバイスする内容について、今回はお話していこうと思っています。

    写真①

    素人にちゃんと説明できない技術は、にせもん!

     

    もう、答えはシンプルです。「うまい話」に対して、アナタ自身が結果に伴うだけの根拠を理解できているかどうか、これがとても重要です。

     

    私に「これってどう思いますか?」と聞き、「全然仕組みが分からん」と答えると、皆さんハッとした顔をされて「専門家の方でも分からないなら、やっぱり止めておきましょう」と、初めて判断できるのですが、私は「アナタ自身が理解できなかった時点で、それはダメだと判断してください」とお伝えしています。

     

    だって、その技術やアイディアが本当なら、仕組みを理解してもらうおうと、相手も必死で理解してもらおうと、努力して伝えますよね?でも、あえてそれをしないで、難しいって煙に巻くのは怪しげなところがよくやるパターン。

     

    当たり前のことではありますが、意外と皆さん盲点のようです。

     

    消費者だって、理解できないものは買わない!

     

    では、今度はユーザー目線で考えていきましょう。今、売れないサービス、技術、商品などなど…それは本当に「その物」自体がダメなのでしょうか?

     

    もしかしたら、買う人使う人に理解されていないだけなのかもしれません。

     

    日本の企業には、世界でもその会社だけしか持っていない「ものすごい技術」ってのがたくさんあります。それをお客様に分かってもらえれば、食いついてくれる人は必ずいるんです。

     

    でも、なぜかその工夫と努力をしない。だから分かってもらえない。自分たちの持っている技術が凄い物だと、自分で認識していないから説明しない、だから売れない。これのくり返しです。

     

    世界でここしかない技術があるのに、理解してもらえないから、そこで皆さん諦めてしまうんですよね。 “質のいい物”を作るのは得意だけど、売るのは苦手。日本にはそんな企業が山ほどあります。

     

    まずは相手に理解してもらうこと、そして相手の言うコトを理解すること。こんな“会話”が成り立っている企業が、今の日本で勢いがある会社なんだと思います。