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社長ブログ 一世を風靡していたもの ~その4~
社長ブログ 一世を風靡していたもの~その4~
こんにちは、豊田周平です。昔一世を風靡したシリーズをまたご紹介させてください。今回はオーディオ関連についてです。
レコード(LP、EP、SP)
レコード盤で聴かれているマニアの方も多くおられますが、最近は若い人の間でもレコード盤の人気が高まっています。デジタルではなくアナログの音(CDの帯域はデジタル化で音の周波数が20Hz〜20,000Hzでそれ以外はカットされているので、帯域外の音も入っている)、盤をクリーニングして聴くまでのある種の儀式、そして見栄えのするジャケットを見たり、持ち歩いたりすることも人気の理由かと。またアーティストによってはレコード盤しか出さない方もかなり増えています。
当然、私が音楽を聴き始めたころはレコードしかありませんでした。お小遣いを必死で貯めて買った記憶があります。子供のころはソノシートというペラペラ盤が付録でついてくることがあったんですが、ペラペラでもちゃんとレコードプレーヤーで聴くことができました。またドーナツ盤という裏表1曲づつのシングル盤もありました。たぶん最初に自分で買ったレコードはドーナツ盤のグループサウンズだったかと。
当時は音楽を聴くのはレコードかラジオ。ラジオもFMではなく、AM(中波放送)か短波放送(Voice of AmericaやBBCの海外向け放送)
ラジオやラジオ番組関連のお話は以前書いたこちらもご覧ください。
https://www.toyodas-coltd.com/column/3774/
レコード盤はLPでも片面最大20分程度。途中で盤を裏面に引っくり返す必要がありました。ドーナツ盤は表(A面)がヒットしそうな曲で裏(B面)は抱き合わせ。時々、B面がヒットって言うのもありましたが。
その後CDが登場してからはレコード盤はあっという間にほぼ消え去りました。ですが上述の通り今また復活しています。
カセットテープ、MD、CD-R、CD-RW
当時はレコードはなかなか手がでなかったので、ラジオ放送をカセットテープに録音して聴くことがほとんど、またクルマでもカセットテープを聴いていました。カセットテープはかなりの人がお世話になったのではないでしょうか。
ラジオとカセットレコーダー、そしてスピーカーが一緒になった「ラジカセ」も憧れの機器でした。カセットテープからカセットテープにダビング(コピー)するためのダブルカセットなどと呼ばれた商品もありました。昔の映像ででっかいラジカセを肩に乗っけて踊っている人など見たことのある方もおられるのでは。
上述の通り、その後CDが出て来てレコード盤が消え去りました。そこから「買う」音楽はすべてCDに。自分のお気に入りのCDやコンピレーションはMDにコピーして、持ち運び。ポータブルのCDプレーヤーもあったけど大きいのでレンタルCDはMDにコピー。当時はデータのやりとりもUSBメモリやSDカードではなくCDでした。
その後データはCDより容量の大きいDVDにと言うことでPCにもDVDドライブがついてましたが、今は全く無し状態。その後DVDからBlu-rayに。そのBlu-rayもP社が盤の製造から撤退と。
音楽もデータやりとりもストリーミング(クラウド&通信)に。保存もクラウド&ローカルのHDDかSSDで、CDなどのいわゆるディスクもんは壊滅状態です。
ハードウェアでは一世を風靡していて、「◯◯しか無い」と言うモノが全く消え去ったり、復活したり、作って提供する側も使う側も大変です。昔のカセットを聴きたいとかMDを聴きたいとか思っても不可能な方が多いのでは。