President column社長コラム
社長ブログ 2021年ノーベル賞受賞を振り返って
2021年ノーベル賞受賞を振り返って
皆さんこんにちは、豊田周平です。2週更新が遅れてしまい申し訳ございませんでした。
先日のブログでノーベル物理学賞についてお話をさせていただきましたが、今回は世の反応について違和感を覚えたのでそのあたりをお話させてください。
メディアの反応について
今年の真鍋さんの受賞の報道やSNSの書き込み見ていて素直にお祝いしたらいいのに、、、と思ってしまいました。
研究したこともない、研究の現場もよく知らない自称コメンテイタ、自称評論家が頭脳流出の問題とか言っているのが、腑に落ちません。
いつもの善か悪か、白か黒のコメントばかりですし、結論は政治が悪いとなっています。まずは日本人がノーベル賞受賞の快挙を素直にお祝いすることが第一。そして政治に結びつけないでいただきたいです。
今まで海外で研究した多くの日本人も受賞していますし、日本人、日本で産まれた人、日本で学んだ人が受賞ってことで素直にお祝いをして欲しいと感じました。
日米の研究環境は当然違うけど、国内でも大学、研究機関、企業によっても大きく違うし、アメリカでも同様です。
そして師匠、ボスの違いも。さらに研究者側の努力もすごく違います。それらを十把一絡げにしてはいけないと思います。
もちろん、あくまでこれは研究分野の話で、ものづくりや特許技術の流出の話とは別です。技術流出は絶対に避けるべきだと考えています。これは政治、企業、技術者それぞれの事情もあり、こうすべきと決めつけることのできないタッチーな話なので表立った議論がなされないところ、無策のまま進んできました。で、その結果が技術立国日本の凋落であることは間違いありません。