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社長ブログ オフィスの温湿度
オフィスの温湿度
皆さんこんにちは、豊田周平です。今年の夏は冷夏と言われていましたが、梅雨が明けてから暑い日が続いています。
これを言うと空調機器メーカーの方から刺されるかもしれませんが、オフィス用の空調機、ほとんど進化していません。今回はそんなオフィス環境についてお話させてください。
一番苦情の多い空調
実はオフィスビルでテナント様からの一番要望が多いのが「空調」なんです。
最近、家庭用の空調はさまざまな工夫がされて快適になってきていますが、オフィスでは未だに
・暑い
・寒い
・風があたる
などなどの要望がたくさんあります。省エネ意識が浸透して以前ほど、暑いとか寒いとかはの要望はなくなりましたが、オフィス使用者&オーナーの立場からすると、快適と言うにはまだまだと言う感じがします。空調機器メーカーもようやく、いろいろな機能を付けたり新しい取り組みをスタートしている様です。人によって快適な温度って違うし、男性と女性でも感じ方が変わるのでもっと進化していいはずです。
空調機って、快適な雰囲気を与えると考えたら、人間の触覚に作用するもの。温度、湿度、と風の当たり方も。当然、嫌な匂いがするとかはご法度です。
これからのオフィス
これからのオフィスは空調だけでなく、働く場所の環境も非常に重要となりました。快適な環境で仕事をすることは、仕事の効率アップと働く人の健康(身体と心)維持に欠かせません。
触覚(空調、温湿度、机の質、キーボードのタッチ)だけでなく、視覚(照明の明るさ、明るさ分布、色、壁紙・床などのインテリア)、聴覚(ノイズ、環境音楽、話し声の響き方)、嗅覚(匂い香り)、作業する姿勢など環境要素は非常にたくさんあります。
さらに、
・人
・時間
・仕事(考える、パソコンで作業、議論)
・体調
これらだけでも快適な環境は異なります。これらすべてを適えることはほぼ不可能に近いですが、すこしでも快適な環境を作ることこそ、本来の働き方改革(ブームが過ぎて死後になりつつありますが)なのではないかと考えています。
ビルディング協会、メーカーの方々、小生が主査をやっているレーザー学会の光感性専門委員会などで、「快適オフィス」実現の一助になればと勉強、研究、議論を進めていますので、皆さんもこんな環境だったらとかご意見あれば聞かせて下さい。