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社長ブログ 身近な技術~レーザーについて~
身近な技術~レーザーについて~
皆さんこんにちは、豊田周平です。レーザーと聞くと皆さんレーザーポインターを飛行機に照射とかであまりいいイメージを持たないかもしれませんが、実は私たちの身近なところで使われていたりします。
今回はそんなレーザーの弁護というか解説を、皆さんに考えてもらいたいと思っています。私はレーザー応用分野での市場開拓や産学連携などに取り組んでますが、皆さんにレーザーの有用性を知ってもらいたいです。
映像・音楽、インターネットの分野(情報記録・再生、情報通信)
CD、DVD、Blu-Rayすべてディスクからデータを読みだしたり書き込んだりするのはレーザーですし、映画のプロジェクター(109のIMAXレーザー )にも最近使われています。最近ではオフィス用のプロジェクターもレーザーを光源にしたものがほとんどです。
それからインターネットで調べるのが早くなったのも、LINEが無料通話できるのもレーザーによる、光ファイバ通信があるからです。
もしレーザーがなかったら気軽に音楽も映画も自宅で楽しめないですし、ネットで気軽に動画を見ることも通信速度の問題でできなかったかもしれません。
もしレーザーが無ければ、今の様な快適生活はできてません。
ノーベル賞や最新技術にも
ノーベル賞を受賞した重力波の発見も、レーザーを使った超超高精度の測長技術によって可能になったり、昨年のノーベル賞もレーザー技術を使った光ピンセットだったりと、最新の研究技術にも活用されています。
また、最近のクルマは鋼板をレーザーで高精度に切断し、レーザーで線状に溶接したり、他にも3Dプリンター、ドイツの高級車にはレーザーを使ったヘッドライトも搭載されています。
他にも日頃お世話になることありませんが、レーザーを使った手術もかなり古くから行われています。特に腹腔鏡や内視鏡に組み合わせにより広く普及することが期待されています。
もちろんレーザーが使われている兵器もあります。
古くはレーザー照準器、今は直接レーザーで撃ち落とすという技術もありますし、確かにレーザーは直進性がいい(光が遠くへ行っても広がりにくい)、細いビームで輝度が高い、などがあるので直接目に入ると危険なのは確かです。レーザーポインターの様に誰でもが振り回せるものでパワーが大きいものは危険です。
しかし普通のランプでも直視すれば目はやられてしまいますし、レーザーは特に悪者にされているような気がします。
実際に高輝度・小型のレーザープロジェクターが日本では規制があって販売できないとか、大きな問題になっています。
どんな技術も使い方によってよくも悪くもなります。何も知らないで「これは悪いもの」と決めつけないで、まずはどのように今使われているのかなど調べたり考えてみるのが大切です。