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社長ブログ 技術屋の反省
技術屋の反省
皆さんこんにちは、豊田周平です。私はもともと技術屋として長年勤めていましたが、その中でも反省しなければいけないな・・・と思うことが何回かありました。
そんな技術屋の反省としてお話させてください。
今までの開発の現状
あることを実現するのに、現状はA技術だけど自分達がやっているのはB技術だったとすると、だいたい開発者はまずAとBの✕とか△が無い、○✕表を作っていきます。そして「だからB技術がいいんです」っと開発申請の時やお客様への売り込みの時、補助金とか取る時に自分のやっている技術はすべて良いって無理やり進めてしまうことがありました。
そんなことってあり得ないんです。いいところもあれば悪いところあるいは劣るところもあるはずです。
それをわかって「どうするか」が大切なのに、使い分け、棲み分けをせずになんでもかんでもこの技術って進めてしまっては、結果的な失敗の原因になります。
規模と力(お金、政治力)で他の技術、他のメーカーを潰してしまうには無理やりも必要ですが・・・。
皆さんも色々な例をご存知なはずです。例えば
平面ディスプレイ:今はもうなくなったブラウン管(CRT)から平面になりましたが、液晶、プラズマディスプレイ、有機EL、SED(表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)といろいろあり、プラズマはすでに無くなってます。
記録媒体:フロッピーディスク、磁気テープ、HDD、光ディスク(CD、DVD、光磁気ディスク、ミニディスク等々)
他にも、VTR vs β、8ミリ、VHS-Cなどなど・・・挙げだしたらきりがありませんが、自分たちの技術を押すあまり、残念な結果となってしまったものがたくさんあります。
やってる本人は自分の技術が一番だと思うことは悪いことではないのですが、時には一歩引いて客観的に見ることも必要です。
まずは「ほんまかいな?」と思うのが大切
使う側としては、研究者やメーカーの方とかの言うことを素直に信じるのではなく、まずは「ほんまかいな?」と客観的に考える姿勢が必要かと。そして客観的に技術をみることができる目利きの意見を聞くことも大切です。
マスコミとかは聞いたままを書いているのでおかしなことになってしまうことがあります。プレスリリースなども劣るところや価格とかネガティブ面は言わないので、見極める力が大切です。
家電量販店などで品物選びをするときもメーカーから来ている方に聞くと自分の製品しか紹介しないし、店員さんでも店として売りたいものしか薦めません。なので私はオタク的な店員さんに「貴方が個人的に買うのだったら?」と聞いて、個人的なおススメや使用感を話してくれる方を信用して、参考にします。