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社長ブログ 私の好きな作家や本~その2~
私の好きな作家や本~その2~
皆さんこんにちは。豊田周平です。あけましておめでとうございます!今年もブログを週に1回ペースで更新させていただきますので、引き続きご愛読いただければ幸いです。
そんな新年1発目のブログは、シリーズとしてお話させていただいている「私の好きな作家や本」です。第一弾は「私の好きな作家や本~その1~」にありますので、よければぜひこちらもご覧ください。
マイケルクライトン
アメリカ合衆国シカゴ生まれのハーバード大学出身で、作家としてだけでなく映画監督・プロデューサー、脚本家、医師としても活躍していました。
代表作は映画として大ヒットを記録した1990年の「ジュラシックパーク」1993年の「ライジング・サン」が有名です。ジュラシックパークでは琥珀の中に化石として残った蚊から恐竜の血を採取し、遺伝子を復元して恐竜を再生するところから始まりますが、今のバイオテクノロジーが映画でご覧になっている通りになっています。
1993年に発表されたディスクロージャーも映画化されていて、こちらはハイテクの未来予想が盛り込まれている小説です。テーマがセクハラで、当時そんな言葉があまり浸透していない時代に発表し、衝撃的でした。また「VR」が作品中に登場するなど、未来予測的な部分もあります。
マイケルクライトンは知識が凄く、2002年のプレイ-獲物-ではマイクロマシンが自立連携して人をおそったりする描写があったりと、ちゃんとした調査と知識がなかったら書けません。技術を調査して、ちゃんと理解しなければ書くことのできない内容ばかりです。
少し残念なのでは、翻訳者が技術を知らないためにテクニカルタームが間違った日本語訳になっていることです。技術屋が読むと、いくつか元の単語がこれで、間違った日本語になっているな…とわかるところが結構あります。
山崎豊子
この人の作品は「白い巨塔」以降が有名で、映画化やドラマ化されていますが、白い巨塔は大阪大医学部がモデルと言われています。他にも「華麗なる一族」は関西を舞台に、いくつかのモデルとなった企業が分かります。
そしてその前に書かれた小説は、大阪船場出身の山崎豊子さんが地元をモデルに書いたものが何編かあります。
たとえばNHKの朝ドラにもなった「花のれん」は吉本せいさんがモデルと言われています。
ぼんちは船場商人がモデルで、このあたりを読むと昔の船場の商人のくらしがよくわかり大好きです。
昔の水の都大阪の風情、商家の四季の生活・しきたり・食べ物、天満の青物市場、鰻谷とか新町の様子、大阪の地元野菜がふんだんに盛り込まれています。
小生、生まれ育ちは兵庫で就職してからは、名古屋とアメリカだったので、祖父や祖母から少しは昔の話を聞くことはあっても実体験ありません。
今は船場の近くの天満に住んでいますが、昔のことは知るよしもなし。なので、豊田家のルーツである大阪船場のことはほとんど知りませんでした。しかし、山崎豊子さんの小説など読むことで昔の大阪のことを知ることが出来て、面白いし自分のルーツを知ることもできました。
当然、小説ならではの誇張とかはあるかとは思いますが、歴史本で読むのとは違い、軽く読めるのも魅力なのかと。