President column社長コラム
社長ブログ 省エネはLEDランプだけ?
省エネはLEDランプだけ?
皆さんこんにちは。豊田周平です。この間お風呂の電球(白熱球)が切れたので交換した時の話です。電球を購入する際「LEDに買い替えようかな」と考えましたが、値段を見たら2,000円ほどで、正直「高いな」と思ってしまいました。それで結局買ったのは未だに電球を作っている大手のもので、2つで200円ほどの電球でした。
よくよく考えたら風呂場は夫婦ふたりで一日の使用時間はせいぜい1時間ほど。電気代(=CO2排出量)は微々たるものですし、(言い訳的にはなりますが)LEDに買い替えて電気代を節約するより、他の節約(水、使いすぎる電気の消灯)の方がはるかにCO2削減効果あるはずです。
水、ゴミ、食品
詳しい数字を見ていませんが、例えば毎日トイレ、お風呂などで出る下水処理にもすごくお金がかかっていて、CO2も排出しています。1人が節水(水を使った分だけ下水処理にも)を心がけるだけでCO2の排出量は大きく変わります。
あと社会全体で見ると、ゴミは分別してどれだけリサイクルされているのでしょうか?コンビニとかの食品廃棄物とか見てもすごい量ですが、その処理にかかる負担はすごいはずです。
食品であれば破棄だけでなく「フード・マイレージ」と言って、食物を輸送に排出されるCO2と地球へのダメージ度に着目した言葉があります。他にも、家畜なら餌や育てるのに多くのCO2が出ます。
つまり、食べるだけで例えばお肉だと、輸送と育てるのに餌や設備に多くのCO2が排出されています。(獲る魚は基本的にゼロです。)肉100グラムが家庭に届けられ、食べるのにどれだけ資源使っているのか、実は残さず食べてもCO2を排出し、そして残した分を破棄するのにもCO2が排出されていることを知るだけでも、違ってくるはずです。
分かりやすく電気は「節電」=CO2の削減に役立っていると思いますが、衣・食・住全てでCO2は排出されているので、多くの人が少しでも意識することで改善されていくのかと。フード・マイレージについてご興味のある方は一度ネットなどで調べられてはどうでしょうか。良ければ参考リンクを貼っておきますので、ご覧ください。
参考:
http://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/kikaku/goudou/06/pdf/data2.pdf
その他:
http://greenerw.exblog.jp/5937911/
http://www.afpbb.com/articles/-/2572329?pid=3807742
https://matome.naver.jp/odai/2146485898793952201
エコカー
そもそも車に乗ること自体がエコじゃないはずですが、エコカーに乗っているのにタイヤの空気圧が低くなっていたり、余分なもの(ゴルフバッグ)とかを積みっぱなしにしていたり、急発進急ブレーキなど運転の仕方で意味が無くなってしまいます。
それに今の車を「エコカーに買い替えよう」と思ったとき、エコカーを作るのにどれだけCO2を排出しているのか、そしてその車を廃棄するときにもどれだけのCO2が排出しているのか、ライフタイムでの環境負荷を考えるべきです。これはすべての商品、家・ビル・家電にも言えます。某ドイツの電気自動車は作る(材料、電気)ためのエネルギー、廃棄する時のエネルギーすべて考えてデザイン、製造されてます。
例えば、BMWi3の生産には、風力・水力など再生が可能な資源エネルギーを活用していて、使用されたパーツも約95%が再利用されています。こういった車がエコカーと呼ばれるのは分かりますが、ただ燃費いい車に乗り換えるだけでは、本当のエコではありません。
エコ、省エネという言葉で新しい新商品を購入するのもいいのですが、一方で生産・輸送・廃棄で多くのCO2が排出されていることを頭に入れておくべきだと考えます。