President column社長コラム
社長ブログ 社内通訳
社内通訳
皆さんこんにちは。豊田周平です。いろいろな会社さんとお付き合いしていて思うのですが、経営戦略や事業の考え方について、社長はしっかり考えていて戦略も立てているのに、なぜが実現していません。社内的な事情があるのか、と思いきや役員や従業員に同じ質問した時の答えや、会社でやっていることを見ていると、だいぶズレていることが多いように感じます。社長の経営戦略と反対のことしている訳じゃないのですが、何か「ずれて」いるのです。
伝えたことが伝わっていない
こういった会社の多くは、社長は社員によく経営理念や考え方を話しているのですが、言っていることが分かりにくいことが多く見られます。社長は部下がわかっていると思っているし、部下は社長の言っていることを好きに理解している。でも、結局正しく伝わっていないから、部下はよく社長に叱られているし、組織としてギクシャクしてるように感じます。
少人数で会社創業した当初はそれでもいいかもしれませんが、従業員が増えてきたら絶対だめ。社長の考え・思いがちゃんと部下に伝えられなく&伝わらなくなり、組織として上手く機能しなくなります。
考え方をまとめるサポート役
役員や従業員の中にしっかりした社長の考えとか思いを伝えることができる「通訳」を入れる必要があるのかと。国内外を問わず、うまく意思疎通が出来ている会社は、カリスマ的な社長と社長をサポートする優れた補佐役、昔で言う「番頭さん」がいて、しっかり従業員に社長の考えとか思いを「通訳」しています。日本語だから、通じると思って「社長の言葉」として社員に伝えても100%通じている訳ではありません。
これは技術者と営業の間も同じで、日本語で話し合っているのに全然かみ合っていなかったり、通じ合っていないことが良く見られます。すると思ったような成果物ができあがらない、なんてことも。
また、会社の中でのコミュニケーションだけでなく商品の売り込み、投資家や銀行への説明でも同じ様なことがあり「商品の本当の良さわかってないやん!」とか「ええ技術やのにほとんど伝わってないやん!」と思う事が多々あるので社外用の「技術の通訳」も必要です。
話の食い違い、意思疎通がうまく出来ていない企業、部門があるなら、それは「通訳」
が必要な証拠なのかと。