President column社長コラム
社長ブログ スモーキングコミュニケーショ
スモーキングコミュニケーション
皆さんこんにちは。豊田周平です。今世界中で禁煙ムードの中、私は恥ずかしながら喫煙者です。小生がアメリカにたころから現地では禁煙が進んでいましたが、私はその頃も吸っていました。
工場の裏に喫煙可能なところがあり、現地人の喫煙者(週給の方たち)と一緒に煙草を吸っていました。最初の頃は英語の言い回しとか、お互いの国の話、どこのスーパーが安いとかそんな雑談をしていく内に仲良くなり、そのうち
「作業工程がやりにくい」
「もっとこうしてほしい」
とかかなり有用なコミュニケーションが出来ていました。今回は私が経験したスモーキングコミュニケーションについてお話させてください。
当時は喫煙場所があったからこそ
サラリーマン時代にも、喫煙場所ではこんな経験をしました。当時は研究所と事業部の開発部隊が同じフロアにあり総勢100人くらいはいましたが、面識もほとんどないのですれ違っても挨拶もしないし、横の連携なんて全くない殺伐としたところでした。
私がリフレッシュコーナーでよく考え事したりしていたら、他部門の顔を知っている若い技術屋が悩んでいたので煙草を吸いながら話を聞いたら、
「この加工をしたいのに、業者に頼むと1週間もかかる」
とのことだったので即座に
「そんなんうちの装置でできるやん!」
で、うちののエキスパートを呼んで「これお願い」で簡単に解決できました。
どこの部署にどんな装置があって、何が出来るなんて全く知らないので最悪な非効率を生み出していました。もちろん、研究所の内容を全て正確に事業部が把握するのは難しいかもしれませんが困った時は
「これってどうすればいいと思う?」
とコミュニケーションが取れる場所は必要。当時はそれが喫煙場所でやり取り出来ていました。
リラックスしてコミュニケーションを取れる場所
喫煙所が少なくなっていくのは時代の流れなので仕方ないかもしれませんが、社内に何かリラックスモードでコミュニケーションが取れる場所は絶対に必要。
リフレッシュコーナー、食堂でもいいので、これからのオフィスには用意しておかなければ、サラリーマン時代に私が経験したような最悪な非効率を生みかねません。ちょっとした雑談が他部署でもできていると、社内で何が出来るのかって案外把握できるようになります。
ビル屋がやるべきこと
弊社の様なビル賃貸業者も、これからの働き方をちゃんと見て事業をする必要があるのかと考えています。在宅勤務やノマドワーカーが増加し、ネットやスマホの発達でオフィスが無くても仕事が出来るようになるので、借りる事務所面積減少に当然なります。
これは危機的問題。だからこそ、リラックススペースのようなFace to Faceのコミュニケーションができて、クリエイティブで効率的な仕事をできる環境を貸ビル屋が提供して、単なる部屋(=場所)貸しから「働く環境を貸す。」ことに転換していかなければならないと考えています。
リラックスしてコミュニケーションが取れる場所は形を変えていますが、いつの時代も必要とされています。