President column社長コラム
社長ブログ 直感を信じて
直感を信じて
皆さんこんにちは。豊田周平です。今、振り返れると「あの時、直感を信じていれば」がいろいろ思い浮かぶことがあります。新製品とかモノへの直感、初対面の人との直感、いろいろありますが、今回は実際に私が経験した、直感を信じなかったために失敗した例の話をさせてください。
Sansanの例
名刺管理サービスのSansanが立ち上げた時に創業者ともお会いさせていただく機会があり、その時も直感的に「ええやん!」と思い、便利なシステムと絶賛しました。
ただ、当時個人事業主で名刺は自分で管理していたので、ユーザーにはならず。その後も名古屋での勉強会などで紹介したりしていたけど、多くの人はもっと安いサービスがあると、そこまで興味を示してもらえませんでした。
結局、単なる安いシステムはスマホなどで簡単にスキャンができる様になって消滅。このシステムが単なる名刺管理システムじゃないことがなかなかいろんな人にわかってもらえなかったのかと。
今ではテレビでCMでやるほどに定着しているようです。結局、私は組織が小さいこともあり、昔からずっとやっているファイルメーカーでの管理を継承しています。
Adobe PDFとファイルメーカー
インターネットがでてきたころがPDFのスタートのはず。当時はサラリーマン。なんかの機会にPDFに触れて、直感的に「ええやん!」ってことで部署に導入しようとしたけれど、周りの理解が得られる頓挫。
今では当たり前のPDFも、当時はマイクロソフト全盛期だったこともありMS以外はあかん!という空気が流れていました。
しかしWordはひたすら機能アップで、すぐに重たいファイルになってしまうデメリットがあり、メール添付も容量制限があったり、ネットもそんなに速くないそういう時代には使い辛い部分がありました。
当時からMacとWindows関係なし、パスワードの設定、印刷ができない様にするとか、透かしが入るとか、Wordのバージョン関係ないとか(この頃からMS Officeが頻繁にアップデートして、アップデートしないと読めないことが頻繁に)ファイルも軽くなるし。
今ではPDF化して送るって当たり前だけど、もう20年以上前にこのコンセプトを考えた連中ってすごい!と今では思いますが、当時はそこまで力説をできず、結局導入できずに終わってしまいました。
ファイルメーカーも世間はMSのデータベースAccessが標準でしたが、私は個人で買ったPCはMacからだったので、ファイルメーカーを使っていました。自分で簡単に作れるところが直感的に好きでした。で、今ではファイルメーカーが主流かもしれません。
mixi
会社辞めたころに知人から(今で言うとFacebookの元になった)、Stanford大の同窓生のネットワークのことを聞きました。友達以外には直接コンタクトできないが、友達の友達やその先の友達は何が得意であるかとか、どういうキャリアがあるとかの情報を得ることができる今で言うSNSの話を聞いて、「これは凄い!」って。
で、お手伝いをしていたITの超スーパー集団の人たちと「こんなんあったらええよね」、って話をしていました。
それからしばらく経って、彼から「豊田さん言ってたやつってこれですよ。」っとまだ上場前のmixiを教えてくれて、早速登録してやったらまさにこれ!
実はその少し前に別の人からmixiに招待されていたけど、なんか怪しそうでそのままにしていたんです。で、そこからずっとヘビーな有料ユーザー(当時は有料ユーザーがあった)で使用していましたが、Facebookが一般的になってそちらに乗り換え。
直感的にええな!と思えるモノは、頭の中で「こうだからいいと思っている」という理屈があるはず。その理屈に早く気が付くと、直感的な行動が出来るようになり、成功をつかみ取れるようになるのかと。