President column社長コラム
社長ブログ 豊田周平の最近の活動【講演会編】
豊田周平の最近の活動【講演会編】
皆さんこんにちは。豊田周平です。明けましておめでとうございます。2017年もどうぞよろしくお願いを申し上げます。
2016年12月14日、日本橋ライフサイエンスハブにて第2回可視光半導体レーザー応用シンポジウム“動き出したレーザー照明・ディスプレイ”にて、講演をさせていただく機会をいただきました。
主催:可視光半導体レーザー応用コンソーシアム
このコンソーシアムは可視光半導体レーザーの特徴を活かした革新的、画期的な応用と市場創出を目指して、大学や企業、研究機関・関連団体と連携して活動しています。
今回はそのレポートとして当日お話しをさせていただいた内容について紹介させていただきます。
点照明・線照明・面照明
まず初めにレーザー照明が全く新しいモノでいろいろな優れた特徴と可能性ある事を説明しました。光の三原色RGBの半導体レーザーが実用レベルになってる事をまだ知らない人も多く、プロジェクタの光源、車のヘッドライトなど実用も進んでいる事をお話ししました。
しかし、照明やイルミネーション用途はまだまだこれから。レーザー照明は電球、蛍光灯やLEDとは違い、光の形をさまざま変えられるので、日常の中でもさまざまな活用方法が考えられます。例えば天井に「点」として使用すれば微小照明モジュールに。階段の手すりに合わせて「線」で使用すれば踏み外し防止に。そしてお店のディスプレイや看板など「面」で使用できるなど、かなり使い勝手のいい光源だと言えます。
と、口で説明しても伝わりにくいので、淀屋橋WEST イルミネーションの例やデモをしながら見ていただきました。
シンポジウムなので参加者の方に特に伝えたかったのは
「使ってもらえる人にまず見て、触ってもらうことが重要。モノ無しでは先へ進まない。」
ってこと。実際に見てもらった時の反応も含め、やはり見て触ってもらうモノを用意するのは大切なのだと私も改めて確信しました。
働く環境の照明
「オフィス明る過ぎませんか?」って話から始まり、働く環境の説明を。例えば、PC画面を見るのに必要な耀さは750 lx(ルクス)も必要なく、その半分ほどの300 lxで実は十分。必要以上に明るい照明が増えたのは、いい加減なLED照明が普及した事が原因の一つ。
しかも明る過ぎるとブルーライトの問題や疲れなど、作業効率も悪くなるのかと。
って話をしつつ、当社が行っている照明関係の仕事内容の説明もさせていただきました。
・照明の数値指標が現実に合ってない(例:色温度、演色性、lm[ルーメン]など)
・照明器具主張しすぎていて、天井がうっとおしい。
・照明器具の位置でオフィスのレイアウト決まる。
なんて、ビルと照明に関わっている私だからこそお話しできる事が伝えられたのかと。
光感性専門委員会の紹介
最後に2016年にスタートしたレーザー学会の光感性専門委員会について、どんな目的でどんな活動をしているのかを紹介させていただきました。光、レーザー、照明の専門家+鋭い感覚をもった異分野の光の非専門家で委員を構成して、しがらみがなく「おもろい事ができる」場を作り、お互いに刺激し合って、おもしろいことができるのかと。
また、シンポジウムの最後のセッションには「レーザー照明・ディスプレイの普及の鍵は?」と言うテーマでパネルディスカッションが行われ、パネリストとして登壇しました。
今回の講演会では本当に立派な会場を用意していただき、さらに多くの方に参加していただき感謝しております。
当日参加された方は、もしよろしければご感想などいただければ幸いです。