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社長ブログ 市場開拓はどうすればいいのか?
市場開拓はどうすればいいのか?
皆さんこんにちは。豊田周平です。世の中には新しい商品・素晴らしいアイディアが溢れていますが、イマイチ広がらなかったり、市場に出せなかったりと開発では上手くいったのに販売で上手くいかなかったケースをよくみます。
開発者の本来の仕事は「物を作ること」だから、開発~売るまでを一任されていたらそもそも非効率だし、上手くいく確率も下がるのは当然かと。
開発者と企業の間
市場開拓をするには、開発者と企業の間を取り持ってくれる存在が必要(理系でも文系でもない間の人間)です。例えば、中部経済産業局のお手伝いをしていたときによく言っていたのは
「できちゃった商品」
技術を追求していいモノはできたけど、誰にどうやって売ればいいのか分からなくなっている商品がたくさんありました。これはまさに開発者がハマりやすい落とし穴。理想は開発初期からそれらのことを考えて作るのがいいのですが、意外と出来ないしターゲットを絞っていても作っている間にブレていることもよくあります。だからコントロールする人間が必要なんです。これは私も研究開発していたときに痛感し、反省しました。技術屋が独りよがりになっても、お客さんの要求を全部取り入れた盛々製品も、結局はターゲットが無い商品で売る人の顔が見えていません。
全てのバランスが大切
市場開拓をするなら、まずは使う人、使い方を考えることのできる人に「触れて」もらうことが大事。そのためには触って試せる「モノ」が必要。ちゃんとした完成品でなくとも、見て、触って、感じることのできるモノ。技術屋は完璧に作って微調整出来ない状態で触ってもらうから、これができないのかと。
完璧でなくても触れて実感してもらえるものを、と2年ほど言い続けて、それなら「作ってみて」と当社で開発をしたレーザー照明の試作品を受注して、実際に作ってみました。この試作したものを多くの人たちに見てもらい、市場開拓をしています。現在淀屋の仲間のビルでやっているレーザーイルミネーションもそのこころみです。
照明の光源がLEDであるかレーザーであるかで専門家はいろいろと特徴とかメリットを言うのですが、専門家じゃない人にとって光源に何を使っているかは見る人に関係ありません。
「きれい」
「いやされる」
「心地良い」
「楽しい」
「きれいに見える」
「きれいに見せられる」
「省エネ」「値段」「寿命」
と言った見る人、使う人が満足することが第一。そのためにどんな技術を使っているかなんて関係ありません。こういったことは、案外使ってもらう人に実際に見てもらわないと分からない事で「〇〇で使ってみたい」とか「こんな使い方はできる?」という使う人の考え方まで分かります。
もちろんすごい技術も売るためには必要ですが、使い心地、使い勝手とのバランスが大切なのかと。そのバランスと保てるのが開発者と企業の間を取り持ってくれる存在で、私もそんなお仕事のお手伝いをしています。
当社の特徴はネットワークの広さ、多彩なスタッフ(照明、デザイン、エレクトロニクス、光エレクトロニクス)、不動産・ビル賃貸業界、大学や学会との繋がり等々…開発者と企業を繋げられる環境が整っています。
世の中にはおもしろいけど世の中に出ていないアイディアがたくさんあるけど、上手く市場開発ができていない。だからその手助けをさせていただいております。