President column社長コラム
社長ブログ 現場主義はバランスが大切
現場主義はバランスが大切
皆さんこんにちは。豊田周平です。経営やものづくりを考える際、現場なのか、社長としても役割なのか、何を優先すべきか会社のトップの方がよく迷われているのを見ます。経営・ものづくりの教科書などを見ると、ほとんどが「現場主義」についての重要性が書かれていますが、現場主義とはものづくりの現場・販売の現場を大事にするってこと。しかし、売上が伸び悩んでいる企業の中には現場主義になり過ぎているケースもあるので、注意が必要です。
社員を育てる事を忘れてはいけません
昔、アドバイザをやっていた会社でのこと。社長室があるのに、製造現場に自分の机を置いてそこで仕事をしている経営者の方がいました。小さな会社なので結局、一緒に製造に携わることになり本来経営者としてやらなければならない全く仕事は手付かずに。これではスタッフはいつも社長に頼って育ちません。現場の作業者も社長を頼るし、社長も心配でいちいち現場に口出し手出し。
「とにかく30分だけでも社長室でしっかりと考えることからスタートして下さい。」
とアドバイスをしました。
誰かに任せるのは非常に大変なこと。たいていは社長が自分でやった方が早いし、仕上がりも良く成るはず。でも、我慢してやらせないといつまでたっても会社の状況は変わりません。
経営者は高い報酬をもらっているんだからそれなりのアウトプットを出す必要があります。もちろん経営者の目で現場のチェックは絶対必要ですが、要はバランスが大切ということです。
逆に全く現場を重要視しないのも問題
逆に飲食店とかに多いのは全く現場に出ない経営者です。売上を伸ばす事だけを考え過ぎて、定期的な現場のチェックを怠れば必ず質は落ちていきます。
また、現場で問題が起きても「どうせ社長は現場の事分かっていないし…」と、報告もされなくなり、いつのまにか取り返しのつかない事に繋がる原因にもなるのかと。
大切なのは現場主義であっても社長という立場と役割を忘れないことです。そうすれば会社のバランスが良くなり社員も会社も育つ環境が整っていくのかと。