初めての執筆

皆さんこんにちは。豊田周平です。専門書というほどではありませんが、教科書的な書籍の一部を執筆させていただきました。論文や業界雑誌へは書いた経験がありましたが、教科書は今回が初めて。

教科書は何年も使われる・残るからとお話をいただいたのと、執筆内容がサラリーマン時代（十数年前まで）関わってきた光エレクトロニクスの分野で、ここ3年ほど前から再び関わっている照明への可視光半導体レーザー応用の分野で、、また研究会等で最新の技術にも触れて理解していたので執筆の内容には問題ないと感じ、引き受けさせていただきました。

執筆で気を付けたポイント

私が担当した部分は研究の成果とかではなく、白熱電球→蛍光灯→LED→レーザーになるであろうということで、その応用用途についてという、トレンド的なものなので数年たって「ちゃうやん」ってことになる可能性も大。なので様々な分野の専門家にも話を聞いて、私の考えの裏付けを採りましたが、資料・素材だけでファイル箱1つ分にまで達しました。

資料をまとめながら文章を執筆しましたが、普段のメールみたいな訳にいかないですし普段の書き物はメールとこのブログだけ。しかも超理系人間なので日本語の使い方にはかなり気を使う必要があり、久しぶりに頭使った…という感覚でした。

さらに気をつけたかったのは、技術系の人間にありがちな「全てが従来技術に優っているのであれもこれもに使える」という内容にならないようにする事。一番特徴が出て「市場に受け入れて守られる用途」にする事を意識して執筆をしました。

当然、使用する写真の掲載許可が必要ですのでそのお願いも。特に海外のメーカーさんのも了解が必要なので大変でしたが、海外のメーカーさんの方が簡単に許可が得られました。

「以下私の担当目次です」

6.2　レーザー照明の新たな応用

　1. はじめに

　2. 一般照明

　3. 屋外照明,施設照明

　4. 道路照明

　5. 店舗照明

　6. 演出照明

　7. ライトアップ照明

　8. ネオンサイン(屋外広告)

　9. イルミネーション

　10. 特殊環境下での照明

　11. 一般エンターテイメント照明,ウェアラブル

　　11.1　照明ディスプレイ融合型照明

　　11.2　自転車用ランプ

　　11.3　ウェアラブル

　12. まとめ

本の一部ではありますが、それでもかなりの仕事量になりました。

大変だけどいい経験に

費やした時間と原稿料を考えたら全く割の合わない仕事でしたが、とてもいい経験になりました。教科書を執筆したとなれば、読んでいただいた方から違う執筆依頼が来るかもしれないし、自分の持っているネタを本というカタチに出来たのは良かったのかと。

以前のブログでも紹介しましたが、雑誌、ビジネス書、小説、コラム、教科書、等々、読書家というほどじゃではありませんが移動時間や暇な時間があれば、本を読んでいます。。だからどんな書き方だと分かりやすいとか、読みやすいなどの読書経験が今回の執筆のプラスに働いたのかと。

翻訳ものでは読みにくかったら途中でやめることもあるし、明らかに訳を間違えているののがあると意味が分からなかったり。

当然、間違った情報を載せるわけにはいきませんが、興味があるはずの内容なのにつまらない・分かりにくいと思うのは書き方に問題があるのかと。そういった内容にならないことを意識して執筆ができたので、もし興味があれば読んでいただけると幸いです。

http://shop.optronics.co.jp/products/detail.php?product_id=604