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社長コラム

    社長ブログ 将来への投資は長い目で

    将来への投資は長い目で

     

    皆さんこんにちは。豊田周平です。先日、大学の先生から国からの予算が少ないので、研究費を得るために申請書ばかり書いているとぼやきを聞きました。

    研究して論文を書くよりも申請書書いている時間の方がはるかに多いって、何だかおかしな話ですよね。いい研究には研究費も必要。そして元々の研究費が十分じゃないので、追加の研究費をえるそのために申請しているはずなのに、その時間が掛かり過ぎて研究が出来ないって本末転倒になっています。

     

     

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    優れた研究は環境が整ってこそ

     

    最近日本人がノーベル賞受賞者を多く輩出しているのは、過去の優れた研究環境があったからかと。しかし、現在の日本では研究するのにも成果がすぐに出なければ経費削減を虐げられるし、時間もあまり待ってもらえなくなりつつあります。

    もちろんお金だけの問題じゃないのは当然ですが、経費が削られ続ける事で将来ノーベル賞だけでなく、新しい技術もモノも日本からは生まれなくなってしまうのではないかと心配です。

    素晴らしい研究結果は、優れた環境が整わなければ生まれません。研究者は自分で研究設備を整えられる人はほとんどおらず、国や企業から支援をしてもらうしかないので、申請書を書く事自体は必要だとは思います。しかし、あまりにも時間の掛かり過ぎる申請書は研究結果を悪い方に導くだけ。申請書を書く為に時間を使い結果を出せずにいたら、身も蓋もありません。

     

    成果は10年20年スパンで考えてほしい

     

     

    イギリスが凋落したときに、10年後を見据えて教育に大きな投資をしたって話があります。結果をはかることは非常に難しいけど、間違いなく効果があったってことらしい。

    日本は、現在教育に対する公的支出は30カ国の加盟国の中で4年連続で最下位です。年々、日本の学力の順位が落ちているのに、何かしら影響しているのは間違いないのかと。

    すぐに結果が出ない事や、成果を明確な数字に出来ない事に対して大きな支援を使うのを踏みとどまってしまいがちですが、10年後20年後の事を考えると優先順位は上位になるかと。

     

    そしてこれは国だけではなく企業も同じで、メーカーは研究開発の大切さをわかっているところが多くありますが、非製造業の大手も大学やベンチャー支援をもっと積極的になってもらいたいです。このあたりの考え方が米国のベンチャーキャピタルと日本の投資家の考え方が全くことなっているところもあるのかと。

    資源がない日本がお金を生むためには、研究などのアイディアが大切になります。そのためには、教育や研究施設への投資が必要になるかと。

    そのためのお金を惜しんでいたら、それこそ本末転倒になるはずです。

     

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